2012年3月11日日曜日

脱毛 (美容) - Wikipedia

脱毛(だつもう)とは、体毛を意図的に除去することであり、美容あるいは身だしなみの観点から行われる。ワックス脱毛、針脱毛、レーザー脱毛、脱毛機など各種の方法がある。

かつては女性による脱毛が主流であったが、近年は男性も行う事が少なくない。

[編集] 体毛除去の方法としての脱毛

体毛を除去するためには、かみそりを用いて剃毛する、クリーム状または泡状の除毛剤を用いて除毛をすることなどがあるが、脱毛は毛を毛根から抜くことを指し、毛抜きなどを使ったり、ワックス脱毛のように多くの毛を同時に毛根から抜くという方法がとられている。毛抜きなどにかわり、電動の脱毛器具も市販されている。

技術の進歩によって、直流もしくは高周波の電流によって毛根の組織を破壊して毛の再生を阻止する針脱毛が用いられるようになり[1]、さらにレーザー脱毛のように赤外線の熱エネルギーによって、短時間で多くの毛根を同時に破壊することが可能になった。

現在のような器具や脱毛剤を用いるか否かに関わらず、脱毛そのものは、考古学的には2万年ほど前から鋭利な石器や貝殻を用いて削り取るように剃っていた、と推測されている。


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脱毛剤は美観や宗教的な目的で紀元前4〜3世紀の頃より存在し、香料を混入した粘り気のあるペースト状態の油脂や澱粉を肌の上に転がして脱毛する方法は、現代においても体毛を不浄と位置付けている宗教で婚姻の際などに花嫁に用いられている。また、溶岩が硬化する段階で火山ガスを放出して生成された、微細な気孔を多く持つ軽石や火山灰を混入した練り物も存在し、微粒子が摺り合って体毛の切断や除去に用いられている。紀元前3世紀頃のシュメール人はピンセット若しくは毛抜きを用いて脱毛し、古代アラビア人は縄を体毛の上に転がして縄目の撚りを利用して脱毛していた。紀元前300〜100年頃のものとされる古代ギリシアの出土品の中に青銅製のピンセットが現存する。[1]

古代ギリシャやローマでも女性は体毛の除去を行っていた。例えばギリシャのアリストパネスによる戯曲『女の平和』には、女性同士が、浴場で、話し相手のきれいに脱毛された下腹部を話題にする描写がある。紀元前70〜30年頃のクレオパトラ7世を初めとするプトレマイオス朝の埋葬品の中にも青銅製の剃刀が存在し、砂糖と蜂蜜や蜜蝋を練ったものが使用されていた。

一方で男性に関してはヘロドトスが「人間は死後に髪の毛や髭が伸びるのに関わらず、エジプト人はヒマさえあれば髭剃りをしている」と述べ奇異を表しているように、成人男性は髭を生やしているものと考えられていた。[2]


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しかしローマではやがて男性も髭を剃るようになり、さらには体毛を除去する男性も現れるようになった。セネカが浴場では体毛を抜く時に上げるうめき声が聞こえてうるさいと記していることから、紀元1世紀頃のローマの公衆浴場ではそれはよく見られた光景と考えられる。ところが髭をのばす風習はハドリアヌスの時代に再び現れる。ギリシアかぶれとして知られるハドリアヌスはギリシア風に髭を生やしたままにしたという。ハドリアヌス以前には髭を生やした皇帝の彫像は見られないがそれ以降にはしばしば見られる。

このような、顔面を初めとして体毛を除去する行為は、高貴な地位を表すステータスシンボルとされていく。

平安時代(8〜12世紀)の日本では、表面が滑らかで、同種の貝でさえも別のものでは決して合わない二枚貝のハマグリの外縁部を使い、額の生え際を整えるため毛を抜いていた。ちなみに額の生え際の何らかの脱毛処理は13世紀頃の英国でも行われており、女王の肖像画から脱毛の存在を推し量ることができる。


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[編集] 体毛を処理する理由

脱毛の理由は様々である。文化的には上で見られるように、古代から体毛を除去する慣習が知られており、タンクトップや短いスカートの着用にあたって、皮膚が露出する部分の腋毛やすね毛は剃毛するか脱毛するかということが一種の身だしなみとなっている。ドミニク・アングルが19世紀に描いた女性の体には腋毛や陰毛が認められない。

男性にも長い間髭を剃るという慣習はあったが、日常的には髭以外の体毛処理はあまり行われず、例外的に自転車競技の選手が、脚の毛を怪我に備えての処理をするくらいであった[2]。また、美容目的ではボディビルダーが全身を脱毛する位であった。

医学的な理由としては、逆まつげや小耳症、また多毛症のための処置などが初期の理由として挙げられる。


[編集] 社会的問題

針脱毛やレーザー脱毛は医療行為とされ、医師のいないエステティックサロンでの営業には法的問題があった[3]。また、高額な内容であるにもかかわらず、その場ですぐに契約させようとするといった問題もあった[4]。厚生労働省が、2001年に『医師免許の無い者がレーザー脱毛をすることは医師法違反』と通達した[5][6]のを受け、各エステティックサロンは、業界団体の再編やそこでの検討を経て、レーザーの出力を一定値以下に抑えるなどして対応している。しかし、2009年には、神戸市をはじめ近畿・中国地方の西日本地区に店舗を展開するエステティックサロンチェーンが、医師免許を持たない従業員にレーザー脱毛を行わせていたことが判明し、兵庫県警が医師法違反容疑で捜索を行っている。この店の利用者の中には、火傷などのトラブルに見舞われた者もいるという[7][5][6]


[編集] 参考文献

  • 小林敏男、玉田伸二、山本貴弘、若松信吾(編)、日本医学脱毛学会(監修)『医学脱毛:多毛症の基礎からレーザー脱毛まで』(金芳堂、2000年)

[編集] 外部リンク

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